自己肯定感は高い方がいいの?

放送大学の公開講義「日本人の自尊感情」―文化心理学・発達心理学の視点から―を聴講して来ました。少し難しそうなタイトルですが、自己肯定感が低い私は気になりまして聴いてきましたよ~。

自尊感情とは・・・自分自身に対する評価・態度。自分を尊重し自分に価値があると思うことなど。自己肯定感と使う方が一般的です。

日本人は自己肯定感が低いと言われていますよね。子ども達の自己肯定感を高めるための教育の充実のために、文科省や東京都教育委員会などが、2008年頃から力を入れつつあるようです。

全米では、1980年代から自尊心向上プログラムが普及して、自尊心を高めることで問題行動を解決できる、学習や仕事の上で良い結果を出せるなどの「自尊心神話」があるそうです。

でも、そもそも、自己肯定感が高ければ、問題行動、精神的、身体的、健康、学力、すべてがうまくいくの?

2000年代の北米の調査によると、自己肯定感が高い子が、学力不振、いじめの加害者が多く、自己肯定感の高さとの因果関係はないのでは?と疑問視する声が出てきているようです。

気持ちを変えることはそんなに簡単なことではないし、ポジティブの押し売りはよくないのでは?と先生が仰っていました。私も同感です!

日本人がなぜ、自己肯定感が低いと言われているのか?

日本は謙遜の文化があって「みんな仲良く思いやりをもちましょう」と教育されてきました。一人が目立つのは良くない、人に不快な思いをさせてはいけない、その場の空気を読む、のようにマナーやエチケットを大切にする文化があります。

それと、例えば学校の先生からの「君たちはよくやった!」とポジティブな言葉より「君たちはまだ足りない」とネガティブな言葉をかけることで、よりがんばる動機づけになるのが日本人なのだそうです。おもしろいですよね。確かに、まだ足りないならもっとがんばろう!と思いますよね。

日本人の自己肯定感が低いと言われているのも、調査の仕方(質問の仕方)や研究対象が北米に多いことから、必ずしも低いとは言えないそうです。

私は今まで、ずっと自己肯定感が高い方がいいと思い込んでいましたが、ありのままの自分を認めることの方が大切だとあらためて思いました。

自分の好きなところも嫌いなところも全部認めて、受け入れ、自分を好きになると、豊かな心になれます。

豊かな心で自分らしく生きるのが一番!!

皆さまはどのように思いましたか?

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